裁定取引としての利用法 日経225miniと日経225先物
日経225miniと同じ日経平均株価を原資産とした商品に、日経225先物があります。
この日経225miniと日経225先物を利用した裁定取引によっても収益を得ることが可能です。
裁定取引(アービトラージ)とは、同一の性格を持つ2つの商品の価格差(サヤ)を利用して収益を得る取引の事でサヤ取りとも呼ばれます。
裁定取引の仕組み
仕組みを簡単に言えば、店によって異なる価格で売られている2つの同じ商品のうち、安い店で買った商品を高い店で転売することで、その差額を収益とするということです。
日経225mini1枚当たりの実際の約定金額は1枚価格の100倍、日経225先物1枚当たりの実際の約定金額は1枚価格の1,000倍です。
両者は同じ日経平均株価を原資産としているので、日経225mini10枚と日経225先物1枚では、同じような価格の取引となりますが、実際には別の商品であるため価格差が生じます。
この2つの商品の割安な方を買い建て、割高な方を売り立てて同額持ち、予想通りに市場が動いた時点で反対売買を行って、その差額を利益として得るのが裁定取引です。
裁定取引のメリットは、ヘッジ取引の一種で安全性や安定性が高く、相場変動そのものにヘッジをかけているので、相場変動に影響を受けにくく収益を得ることが出来る点にあります。
その一方、同じ原資産を利用しているため双方の価格が著しく剥離することがなく、剥離もある程度の期間をおいて縮小されるため、収益率はどうしても低くなります。