値幅制限とサーキット・ブレーカー
日経225miniには、値幅制限が設けられています。
値幅制限とは、現物株取引でいうところのストップ高・ストップ安のことで、適正な先物価格の維持と相場の急変から投資家を保護する目的で設けられた、1日に変動できる取引価格の範囲の制限のことです。
先物価格が値幅限度に到達した場合には、サーキット・ブレーカーが発動され、段階的に値幅が拡大されます。
日経225miniの制限値幅は3段階に制限されていて、通常は基準となる価格の上下8%で、サーキット・ブレーカーの発動を経て、12%、16%へと順次拡大されていきます。
制限値幅の基準価格は四半期ごとに大阪証券取引所で見直され、公表されています。
サーキット・ブレーカーとは、先物価格が急変動した時に、過熱した市場を冷却し、投資家に冷静な投資判断を促すために設けられた取引の一時中断措置のことです。
サーキット・ブレーカーが発動されるのは、次の条件に該当する時です。
1つ目は、制限値幅の上限(下限)で取引が成立した時で、この場合には15分間取引が中断されます。
2つ目は、制限値幅の上限(下限)で注文が
提示されてから5分以上取引が成立しない時で、この場合には10分間取引が中断されます。
サーキット・ブレーカーによって中断された取引は、
制限値幅を拡大した後、板寄せ方式によって再開されます。
このように、何段階にもわたる制限が設けられることで、
先物価格の高騰・暴落を防ぎ、冷静な投資が行えるように守られているのです。