J-GATE導入に伴って廃止
寄りとは、最初に成立した売買の事で、その約定金額の事を「始値」と言います。
逆に引けとは、最後に成立した売買のことで、その約定金額の事を「終値」と言います。
寄り引け条件とは、板寄せの時に売買成立を行う注文方法の事で、寄りの時に成行注文なら「寄成」、指値注文なら「寄指」、引けの時に成行注文なら「引成」、指値注文なら「引指」と呼ばれています。
始値から終値にかけて株価が
上昇すると予想する場合には、寄成で買い、引成で売る。
始値から終値にかけて株価が下落すると予想する場合には、寄成で売り、引成で買うというシンプルな投資方法は「寄り引きトレード」と言われ、投資家の間でよく利用されていました。
ところが、J-GATE導入に伴って、
このような寄り・引け条件をつけた注文方法が廃止されてしまいました。
J-GATEとは、2011年に導入された大阪証券取引所のデリバティブ売買システムのことで、現在、日経225先物、日経225mini、日経225オプションがこのシステムで売買されています。
寄り引けトレードを行うには?
では、現在「寄り引けトレード」を行うにはどうしたらよいのでしょうか。
それは、J-GATE導入に伴って新たに追加された、
執行数量条件を利用することで可能です。
つまり、板寄せ時間内にFAK(残数量を失効させる)条件をつけて注文を行うのです。
その他にも、引けの執行条件と同等の機能を持たせた注文方法を独自に設定している証券会社などもあるので、取引先の証券会社で確認してみましょう。