即時約定可能値幅とは?
大阪証券取引所では、相場の急変動から投資家を保護する目的で、当日売買可能な値幅に制限が設けられています。
主に大口の投資家からの誤発注や、それに伴う価格急変を防止するため、直近の売買成立価格(約定金額)から所定の値幅を超える注文が起こった時には、即時約定可能値幅の範囲内で対当できる数量が約定したうえで、取引が1分間中断されます。
これを即時約定可能値幅制度といいます。
この1分間の間に、誤発注などの理由で注文が取り消されると即時約定金額はそのまま維持されます。
逆に1分間の中断を経ても注文が
維持されたままだと取引が成立し、この取引価格に応じて即時約定金額も変更されます。
所定の値幅は商品ごとに定められていて、日経225先物及び日経225mini、日経300先物、RNプライム先物では、直近の売買成立価格(約定金額)の上下0.8%、日経平均VI先物では上下10ティック、大証NYダウ先物では上下1.0%となり、中断時間はいずれの場合も1分間となります。
なお、売買価格を指定しない成行注文の場合には、即時約定値段を超えるものを受け付けません。
成行注文は、売買を希望する人がいる限り確実に売買が成立するため、思ったより高い値段で買い注文が成立したり、安い値段で売れてしまったり、予想外の値段で売買が成立してしまう可能性が高いからです。
また、クロージング・セッションで直前の
ザラバでの約定値段から終値成立値幅である0.8%を超える場合も取引が成立しません。