最良指値注文(MLO)
最良指値注文(MLO)とは、価格を指定せず、
注文受付時点での最良気配値で約定させる注文方法です。
最良気配値とは、最も取引に有利な価格のことで、買いたい人にとってはその時点で最も安く買える価格、売りたい人にとってはその時点で最も高く売れる価格の事です。
買いたい(売りたい)価格を指定しない注文という意味で、成行注文と混同されやすいのですが、成行注文はどんな価格でもよいのでとにかく約定したいという約定優先の注文なので、投資家にとって予想と異なる価格での約定となる可能性があります。
それに対して最良指値注文は、その時点での最良の価格を
指値とすることができますが、
ザラバの時間帯でしか行うことができません。
最良指値注文(MLO)では、有効期間及び執行数量に条件を付けることができます。
執行数量条件が付いていない場合で、最良気配値で注文した全数量が約定されなければ、確保された数量分のみ約定し、残りは最良気配値と同価格の指値注文として扱われます。
例えば、最良気配値が1万円の時に、最良指値注文を入れると1万円で約定します。
この注文が10枚でされており、最良気配値に5枚しか売りにでていない場合、
5枚は1万円で約定し、残りの5枚は1万円の指値注文となります。
もし、約定する最良気配値がない場合には、最良気配値より1ティック優先する値段の指値注文として取引上に登録されますが、取引上に呼び値が全くない時には注文自体が失効します。
また、指値注文から成行注文に変更するなど、注文方法の種類は変更することが出来ないので、変更したい時には一旦注文を取り消して、再注文することになります。