スプレッド取引としての利用
スプレッド取引とは、裁定取引の一種で、異なる市場や限月での2つの商品間の金利差や価格差の差額を利用して収益を得る取引の事です。
スプレッド取引は、2銘柄の買いと売りと組み合わせた両建て取引で、価格の上昇・下落だけでなく2銘柄の株価の差が拡大するか、縮小するかを予測する取引になります。
そのため、価格の上昇・下落による影響を受けにくい安定性の高いヘッジ取引ですが、売りと買いの2つの取引を同時に行う必要があるので証拠金が倍必要になります。
カレンダースプレッド取引/インターマーケットスプレッド取引
スプレッド取引には、限月間スプレッド取引(カレンダースプレッド取引)と市場間スプレッド取引(インターマーケットスプレッド取引)があります。
限月間スプレッド取引とは、異なる限月取引の間にある価格差を利用する取引です。
日経225miniには、限月毎に4か月から6か月の決済期限が設けられていますが、並行して直近5限月分の取引が可能です。
例えば、「日経225mini1月限」と「日経225mini4月限」は並行して取引を行うことが出来ます。
この2つの限月のうち、割高な限月を売り立て、割安な限月を買い建てて取引を始め、予測した通りに市場が動いた時点で、反対売買を行って差額を収益とします。
市場間スプレッド取引とは、同一限月の異なる市場の間にある価格差を利用する取引です。
例えば、JPX(JAPAN EXCHANGE GROUP)=日本取引所グループの大阪取引所の日経225miniとシンガポール市場のSGX日経225miniのうち、割高な市場の方を売り立て、割安な市場の方を買い建てて取引を始め、予測した通りに市場が動いた時点で、反対売買を行って差額を収益とします。