先物取引でリスクヘッジ
ヘッジとは、将来の価格変動によって被るリスクを回避、低減するために行う保険行為のことを言います。
そもそも先物取引とは、江戸時代の米市場から起こった取引方法です。
米の収穫量は毎年異なるため、豊作の年には米の流通価格が下落、不作だと高騰し、価格が安定しませんでした。
そこで考えられたのが先物取引で、米の収穫量に関わらずあらかじめ決めた金額で売買を行う約束をすることで、米の価格を安定させたのです。
つまり、先物取引の本質は利益を上げるためのものではなく、ヘッジ(損失に対するリスク回避)なのです。
ヘッジ取引
ヘッジ取引は、資産の損失を防ぐ目的で行われるものなので、収益を得る投資とは考え方が異なり、損失を回避する為に売り立てを行う「売りヘッジ」と買い建てを行う「買いヘッジ」があります。
先物取引である日経225miniは、現物株の価格変動に備えるヘッジとして用いることが出来ます。
例えば、日経平均株価の株価指数に連動しやすい現物株を持っている場合に、相場全体が下落傾向にある時、日経225miniを売り建てることで現物株の損失分をリスク回避できます。
これは、日経225miniが売り建てからも取引が可能なため有効なリスクヘッジです。
また、新たに購入した現物株の資金を、日経225miniを買い建てた収益で補うのもリスクヘッジの考え方を応用したものとなります。
日経225miniはレバレッジが高い投資であるため、リスクヘッジの効果が出やすいと言えます。