先行指数・一致指数・遅行指数
日経225miniの取引では、日経平均株価の値動きに影響を与える景気動向を知ることが大切です。
景気動向は、生産・雇用・金利など様々な経済活動によって総合的に判断されますが、これらの現状把握や予測の為に利用される指標を景気動向指数といいます。
景気動向指数(DI:ディフュージョン・インデックス)には、景気に対して先行して動く先行指数、ほぼ一致して動く一致指数、景気動向に遅れて動く遅行指数の3種類があります。
先行指数は、現在の景気状況のおよそ数か月先を先行するので景気の予測判断に用いられます。
消費者態度指数や東証株価指数、新規求人数などの12項目の指標から成ります。
一致指数は、景気の動きにあわせて反応するので、景気の現況把握に用いられます。
生産指数(鉱工業)や大口電力使用量、有効求人倍率などの10項目の指標から成ります。
遅行指数は、現在の景気状況からおよそ半年から1年遅れて反応を示します。
完全失業率や実質法人企業設備投資、家計消費支出などの7項目の指標から成ります。
景気指数は、4半期ごとに前回数値と比較して、
業況が改善した指標の株が全体に占める割合で表され、50%が景気転換点の目安とされます。
つまり、50%以上で景気が上向いている、50%以下で景気が下向いていると判断されます。
日経225miniの取引では、景気動向指数の中でも特に先行指数の動向が重要になります。
先行指数が高ければ景気が上向きなので
買い時、低ければ景気が下向きなので売り時と判断することが出来るからです。